スズメバチは凶暴なハチとして知られており、人間が刺されてしまうと最悪の場合死に至ることもあるほどです。
スズメバチの被害には誰でも遭う危険性がありますので、その生態や対策について知っておくことが重要になります。
目次
凶暴なスズメバチの生態
ハチにもいろいろな種類がありますが、スズメバチはハチの中でも特に凶暴性が高いとして知られています。
巣作りは女王蜂1匹から
スズメバチに限らずハチは集団で行動するように見えますが、スズメバチが巣を作るときは女王蜂1匹からスタートします。
巣を作り始めてそこで卵を産みそれがある程度大きくなるまでは、女王蜂だけで巣作りや子育て、さらには巣を守るといった役割を果たす必要があります。
つまり巣の作り始めであればたとえ獰猛なスズメバチでもたった1匹だけですから、巣を排除するのもそう難しくはないのです。
ただし6月中旬までの巣で、なおかつ15センチ以下の巣の場合に限ります。
何度も刺し続ける獰猛さ
スズメバチの持つ毒は別名「毒のカクテル」とも呼ばれるほど、強い毒性を持っています。その毒が目に入ると失明することもあるほど、毒性が強いのです。
一度敵だとみなした物に対しては執拗な攻撃を仕掛けてきます。針で刺す攻撃もたった一度だけではなく、何度も繰り返して刺したりもするのです。
仲間を呼んで集団攻撃
スズメバチが恐ろしいのはたった1匹だけで攻撃を仕掛けてきて、その後仲間を呼んで集団攻撃を仕掛けることです。
スズメバチは敵を見つけると、フェロモンを発して仲間のスズメバチを呼び寄せるのです。
スズメバチに遭遇した時の対策
もしもスズメバチに遭遇してしまったら、適切な対応が求められます。下手な行動に出てしまうとスズメバチからの攻撃を受けるからです。
決して威嚇しないこと
獰猛な性格のスズメバチですが、基本的にはこちらが攻撃を仕掛けてこない限りはスズメバチのほうから攻撃をしてくることはほとんどありません。
スズメバチを見つけると、スズメバチが近寄ってこないように威嚇しようとしますがそれは却って逆効果です。
スズメバチは自分たちに攻撃をしてきたとみなしてしまい、攻撃をしてくるだけでなく仲間のスズメバチを呼び寄せてしまいます。
またスズメバチは自分の口で「カチカチ」という音を発してきます。それはスズメバチからの警告です。
これ以上近づくな、攻撃を仕掛けてくるなという意味がありますので、むやみに近づいたり威嚇したりしてはいけないのです。
体勢を低くしてゆっくりと離れること
スズメバチを見つけたら危険を感じて、走って逃げ去りたくなるでしょう。しかしそのような行動はかえってスズメバチを刺激して大変危険です。
スズメバチから逃げるときはまずは体勢を低くすることが大切です。その後ゆっくりと後ずさりするような形でスズメバチから遠ざかっていきましょう。
スズメバチの被害と予防策
スズメバチによる被害で最も恐ろしいのが刺されてしまったときです。その被害と予防先についてみていきましょう。
スズメバチに刺されたときの被害
スズメバチに刺されると刺された部分が赤くはれあがったり、かゆみが起こったりします。そして最も恐ろしいのがアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックとはアレルギー症状の一種であり、呼吸困難など全身症状が出てしまい、症状が悪化すると死に至るのです。
スズメバチの予防策
スズメバチが多くいそうな場所に出かけるときは、しっかりと予防先をとっていきましょう。
まず服装ですがスズメバチは黒や赤の色にひきつけられると言われていますので、白色の服装で出かけましょう。また肌を露出するのではなく、長そでや長ズボンで肌を隠しましょう。
匂いの強い物に惹かれてスズメバチが寄ってくることがありますので、香水などの強い匂いを発するものは付けないように気を付けます。
スズメバチは頭に攻撃を仕掛けてくることもありますので、それを防ぐためにも帽子をかぶりましょう。
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