アシナガバチは、その名の通り体が長いのが特徴的なハチです。獰猛なスズメバチと比較すると性格はおとなしいのですが、攻撃を受けると巣や自分を守るために攻撃を返してきます。
アシナガバチの持つ毒も強い毒性を持っており、アシナガバチに刺されたことでアナフィラキシーショックが起こった事例も報告されています。アシナガバチの生態や被害、対策について知っておきましょう。
目次
凶暴なアシナガバチの生態
凶暴性を持つアシナガバチですが、その生態について理解しておくとアシナガバチからの被害を防ぐことにつながります。
アシナガバチの特徴
まずアシナガバチが巣作りを始めるのは5月頃からであり、スズメバチと同様に女王蜂1匹で巣作りから全てをスタートします。
卵がかえってからある程度働きバチとして活動できるようになるまでは、女王蜂だけですので巣を排除するのも難しくはありません。
アシナガバチが巣作りを始めるこの時期に、自宅の軒下など、巣を作られやすい場所をよくチェックしておくようにしましょう。
基本的にはおとなしい
アシナガバチは基本的にはおとなしい性格ですので、むやみに人間を襲ってくることはほとんどありません。
しかしながら巣が攻撃を受けたりすると、必死に巣を守ろうと攻撃を仕掛けてきます。巣が最盛期を迎える夏頃に最も被害が起こりやすくなりますので、注意しましょう。
スズメバチと一口にいってもいくつかの種類があり、中には獰猛な性格を持つスズメバチもいます。
スズメバチだからといって安心していると、突然攻撃を受けることもあるので注意しましょう。
アシナガバチに遭遇した時の対策
アシナガバチに遭遇してしまったときの正しい対処法について知っておきましょう。
無理に手ではらったりしないこと
アシナガバチを見つけるとハチが攻撃を仕掛けてくることを恐れて、手や物を使ってハチを威嚇したり追い払ったりしようとするでしょう。
しかしそのような行動はハチが攻撃を受けたと判断してしまって、逆に攻撃をしかけてきます。ハチを刺激するような行動は控えましょう。
じっとして待つ、静かにその場を離れる
たとえば家の中にスズメバチが入ってきてしまったとき、無理にスズメバチを外に出そうとすると、スズメバチを刺激してしまいます。
もしも家の中に入ってきたときは、窓を開けてスズメバチが出ていくのを待ちましょう。外で遭遇してしまったときは、スズメバチに遭遇したときと同じように体勢を低くしてゆっくりとその場を離れていきましょう。
アシナガバチの被害と予防策
アシナガバチの攻撃は敵を自分の針で刺すことです。それによって受ける被害や予防策について知っておきましょう。
アシナガバチ被害
アシナガバチは他のハチよりも刺される被害が多いと言われています。その理由として人間が住んでいる家の軒下など、人間の生活圏内で巣を作ることが多いからです。
アシナガバチに刺されてしまうと、刺された部分が赤くはれあがったり、強いかゆみを持ったりします。
またアシナガバチに刺されて、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。アナフィラキシーショックが起こると、最悪の場合死に至ることもありますので早めの対策が肝心です。
アシナガバチの被害対策
アシナガバチによる被害を防ぐためには、まずはむやみに巣に近づかないことが大切です。5月頃に巣作りが始まりますが、まだそのころは巣の中にいるハチの数も少ないためその頃であれば自力で巣を駆除することも可能でしょう。
しかしハチの数が最盛期を迎える夏頃は、自力で巣を駆除しようとすると集団攻撃を受ける危険性が高くなります。
基本的に人間から攻撃を仕掛けてこない限り、アシナガバチから攻撃を仕掛けてくることはありません。しかしこちらの行動がアシナガバチに攻撃だとみなされてしまうことがありますので、早めに巣を駆除することが大切です。
アシナガバチも強い毒を持っていますので、自力で駆除するのではなく専門業者に任せるのが安心です。
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